2006/5/14
せっかくスコットランド戦を観戦したんで…
〜ワールドカップにおける日本代表メンバーを予想してみる〜

 昨日行われた日本代表の国内壮行試合(対スコットランド戦)を観戦してきました。
 ということで、15日14時発表予定の日本代表を勝手に予測してみました(ン?ということでって?)

【G K】
◎ 川口 能活(ジュビロ磐田)
◎ 楢崎 正剛(名古屋グランパスエイト)
◎ 土肥 洋一(FC東京)

 上記3人は確実。ただ、誰か負傷した場合、2月の欧州遠征に帯同した都築 龍太(浦和レッドダイヤモンズ)でしょう。クラブの成績を考えても納得できますが、まあ、あくまで「予備」ってことで。

【D F】
◎ 宮本 恒靖(ガンバ大阪)
◎ 中澤 佑二(横浜F・マリノス)
◎ 田中 誠(ジュビロ磐田)
◎ 加地 亮(ガンバ大阪
◎ 三都主 アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
○ 坪井 慶介(浦和レッドダイヤモンズ)
○ 駒野 友一(サンフレッチェ広島)

 3バックと4バックの併用のため、上記メンバーで決まりではないかと。
 センターバックは専門職みたいなものですから、頼りがいありなしに関係なく、坪井は必要。あとは、両サイドバックのバックアップは、両サイドを兼ねることができる駒野で決まり。

△ 茂庭 照幸(FC東京)
△ 中田 浩二(FCバーゼル/スイス)

 問題はこの2人。念のためということで、左SBだけでなく、(3バック時の)CB、中盤のバックアップとして、下記の中田浩二を選出する可能性はあるかと。それに元アントラーズ。ジーコは中田浩二の能力を十分にかっているはずなので…ただ最近の調子が分からないので、何とも言えません。おそらくチェックはしているはずで、問題なくプレーできていれば当確…なのかなぁ。
 茂庭は坪井とどっこいどっこいですが、あとは好みの問題。個人的には…どっちでもいいです(笑) でも、東京ガス時代からファンのFC東京から選ばれてほしいという気持ちはあります。

【M F】
◎ 中田 英寿(ボルトン・ワンダラーズ/イングランド)
◎ 中村 俊輔(セルティック/スコットランド)
◎ 福西 崇史(ジュビロ磐田)
○ 小笠原 満男(鹿島アントラーズ)
○ 小野 伸二(浦和レッドダイヤモンズ)
○ 遠藤 保仁(ガンバ大阪)
○ 稲本 潤一(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン/イングランド)
 
 上記3人で決まりでしょう。丸印の4人はバックアップ。小笠原と小野は中村の、もしくは中村のサポートとして、遠藤と稲本は福西のバックアップとして。
 4バックの時は、中田+福西がセンター、その前に中村、小笠原という感じではないかと。

△ 松井 大輔(ル・マン/フランス)

 問題はこの松井。
 個人的には見たい選手です。なんとなく松井を選びそうな気はするのですが、招集回数が少ないので…
 ゴールを奪いに行かなければならない時、彼のようなドリブル突破ができるテクニシャンは絶対に必要だと思います。特に、後半途中から投入する攻撃的MFとしては、他の選手にはない魅力を持っています。フランス1部リーグで年間を通してプレーできたのも自信になっているはず。松井はぜひ見てみたい選手です。

… 本山 雅志(鹿島アントラーズ)
… 阿部 勇樹(ジェフユナイテッド千葉)
… 長谷部 誠(浦和レッドダイヤモンズ)
 この3人は、あくまで上記選手がケガをして、ワールドカップ期間中の復帰が完全に無理な時のみ突然呼ばれるというパターンでしょう。阿部も長谷部も、次の南アフリカ大会で主力になる(べき)選手だと思います。本山を選ぶならば、松井を選ぶでしょう、きっと。

【F W】
◎ 高原 直泰(ハンブルガーSV/ドイツ)
◎? 柳沢 敦(鹿島アントラーズ)
◎ 大黒 将志(グルノーブル/フランス)
○ 久保 竜彦(横浜F・マリノス)
○ 玉田 圭司(名古屋グランパスエイト)

 高原と柳沢を軸に考えていると思います。よって、柳沢のケガにメドが立てば、絶対に選ぶでしょう。
 不安なのは、2人ともコンスタントにプレーしていないこと。それでも、ゴールを奪うというよりは、相手DFにプレッシャーをかけられる選手、つまり「潰れ役」という意味で2人以外計算できる選手がいません(残念なことですが…)。

 そうなると、「途中交代で流れを変えられるFW」というのが控え組の選出理由になります。
 ということで、前線での動きの質、ゴールを常に狙っているという意味で、大黒は確定でしょう。
 前線でキープできるテクニック、ドリブル突破ができる玉田も貴重な戦力になるはずです。スコットランド戦を見た限りでは、1ヶ月あればフィットすると思います。それにアジアカップ優勝時の玉田の存在感は際立っていました。こういう小柄なテクニシャンを、大型のDFが最も嫌うタイプです。予選リーグで対戦するオーストラリア、クロアチア、ブラジルのCBは大型選手ばかり。もしかすると相手にとって脅威になる可能性も。
 あと、もう1人。スコットランド戦を見た限り、「慣れ」という意味で、久保を選びそうな気がします。コンディションも思ったより悪くなかったし、1ヶ月後に合わせようと思えばできるのではないかと。つまり、大黒や玉田がいれば、先発して後半に途中交代というパターンも成立しますんで。

△ 巻 誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)

 彼は、久保の負傷時に呼ばれる可能性が高いと思います。ただ、腰が痛かろうが久保を選ぶはずで、選ばれるとすれば久保が骨折した時のみだと思います。まだまだこれからの選手だし、次のワールドカップに向けて、これから代表にコンスタントに選ばれながら国際大会を経験してほしいですね。

… 佐藤 寿人(サンフレッチェ広島)
 佐藤はスコットランド戦の動きを見る限り、大黒のバックアップであって、大黒がケガをしない限り選ばれはしないでしょう。大黒を脅かすほどの恐さはないです。動きの質も、大黒に比べたら恐さがありません。

× 鈴木 隆行(レッドスター/セルビアモンテネグロ)
 大穴があるとすれば、鈴木隆行。前回大会の経験という意味では魅力です。柳沢がダメだと判断すれば滑り込む可能性はあるかと。しかも、登録期限ギリギリくらいで呼ばれるパターンで。
 それくらいのタフさがある選手です。それはアントラーズで見てきたジーコ監督本人がよく分かっているはずです。

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 おそらく、前回大会のような、ドキドキハラハラの代表発表ではないでしょう。間違っても、中山や秋田が選ばれたような前回大会のようなエンターテインメント性はないはずです。それが、ジーコ監督のチーム作りだし、メンバーの固定化が安定した戦いのベースになっているからです。
 スコットランド戦を見る限り、センターバックの強さという意味で不安はあるものの(宮本のフィジカル面)、それほど大崩れしない気がします。
 まあ、展望はあとに回すとして、どれくらい当たりそうかな。まあ、ほとんど、誰がやってもこんな感じになるはず。あとは選出理由という意味で、確認のために書いてみました。