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2006/6/14 |
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ドイツの今が分かります。
〜グループA・ドイツ×ポーランド(6/14)の見どころ〜 |
さっさと書いていたのですが、アップするの遅くなっちゃいました。m(_
_)m
4-2と、開幕戦としては派手な試合でアリアンツアリーナに詰めかけた観客を楽しませてくれたドイツですが、次戦の対ポーランド戦は色々な意味で注目されます。初戦で敗れたとはいえ、チームとしてまとまっているポーランドに対してどの程度のゲームができるかによって、現在のドイツ代表の全貌が見えてくるからです。
ポーランドは不運にも0-2とスコアでは完敗しましたが、それほど悪いチームではないと感じました。
ズラウスキー(9)、スモラレク(15)、シムコビアク(10)辺りの攻撃力はなかなかです。クルジノベク(8)の左足も威力ありそうだし。
ただ、1トップのズラウスキーが左サイドに流れてしまうため、サイドでチャンスメイクしてもゴール前に人がいないという場面がしばしば見られました。スモラレクもどちらかと言うと左サイドに流れてしまうので、攻撃は左サイド〜中央といった具合に偏りが見られます。
ちなみに、交代出場したFWイェレン(21)、ブロゼク(23)はイマイチだったので、ポーランドの攻撃のポイントは、MFの攻撃参加ということになりますね。
で、ドイツです。シムコビアクのパスセンス、スモラレクの「テクニック+ボールキープ力」は要注意ですが、ドイツにとっては守りやすいとも言えます。キーマンが決まっていますんで。
特にセンターフォワードタイプの選手がいないゴール前は、中盤から上がってくる選手もある程度確認できるはずで、センターバックは冷静な対処ができるはず…なのです。
今回のドイツのポイントは、セントラルMFだと思っています。バラックのサポート役ですね。バラックのパートナーはフリングスですが(ただし開幕戦はバラックが欠場)、かなり物足りません。
何が気に入らないかと言いますと、フリングスがボールサイドに寄りすぎることです。
状況によっては仕方ないのですが、自分のマークを気にするあまり、ボールサイドに釣られてバイタルエリア(DFラインと中盤にできるスペース)を空けてしまう傾向があります。日本との親善試合を思い出してもらえれば分かりますが、高原の1点目はバイタルエリアを使った好例で、本来フリングスかバラックがいなくてはならないエリアを空けてしまったがための失点です。
コスタリカ戦での失点もそう。ラストパスを出された場面で、完全に前を向かれてしまっています。あれではバイタルエリアは守れません。あのスペースにうまく入り込めれば、ドイツの最終ラインは必ず混乱します。
でも、これはフリングスだけのせいではありません。フリングスが上がった時にラインを上げない最終ラインにも大きな問題があると思いますけど、その原因は日本戦での2失点だったと思います。DFラインがラインを上げることを恐がっているんだと。
いずれにせよ、ポーランドのシムコビアクとスモラレクを止めないと、ポーランド戦はかなり競ったゲームになるはずで、今大会のドイツの力を見極める大きなチャンスとなるでしょう。
さて、エクアドルは初戦で快勝しましたね。
これで「ドイツ、エクアドルが決勝トーナメントへ行きそうだな」と思った人。サッカーというものは面白いもので、エクアドルがコスタリカに対してガンガン点が取れるかというとそうでもない。むしろ、リズム的にはエクアドルの方がやりやすいような気がしています。
だから、間違ってもイージーなゲームにはならないでしょう。トリニダードトバゴが善戦したことで、コスタリカの選手たちもモチベーションは上がったはず。番狂わせ(スウェーデン戦の引き分け)が思わぬ形で影響するとすれば、今度はコスタリカ、ということになりそうですが。
でも、コスタリカのディフェンス、ザルだからなぁ。やっぱりダメかな(笑)
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