2006/6/16
今日は誰がスベるんでしょう?
〜グループB、Cの2試合目を直前に控えて〜

 グループCは、アルゼンチンとオランダが先勝しました。

 オランダは悪くなかったですが、思っていたよりパターン化されていました。きっと15時からのデーゲームで、気温が高かった(28度)ことも影響したのかなぁ。足がつってる選手、結構いましたし。まあ、初戦としては無難な出だしとなりましたね。

 対戦したセルビア・モンテネグロは、シュートを打っていたもののフリーの状況は作れていなかったし、シュートコースもうまく限定されて決定的なチャンスを作らせてもらえませんでした。このチームが決勝トーナメントに進出するためには、失点せず、最少得点差、つまり1-0の試合で勝ち点3を奪わないと厳しいでしょう。
 点取り屋であるはずのケジュマンはゴール前のハイプレッシャーを前に完全にテンパってるし、ミロシェビッチも「昔の名前で…」という感じ。経験があるはずの2人が最後までピッチにいないのでは…。いずれにせよ、攻撃に迫力がないのは唯一セルビア・モンテネグロだけです。

 アルゼンチンは前半のリードを守り切りましたが、かなり肝を冷やす試合だったと思います。前半のうちに2点取って楽勝ムードではあったと思いますが、1対1の場面で結構やられていたし、中盤でパスカットされる場面もありました。まだまだ本調子とは言えませんが、リザーブを含めてスゴいメンバーが揃っているので、これからの戦い方を注意深く見ていきたいと思います。正直分からないんですよね、前回大会は初戦に勝ちながら予選落ちしましたし。

 コートジボワールは負けはしたものの、可能性を感じるチームです。チームとしてまとまっていますが、とにかく一人ひとりの身体能力が高い! 特に瞬発力! 日本人には間違ってもマネできないので、真面目に見ないことにしました(笑)
 2-1と僅差になりましたが、コートジボワールもゴール前のチャンスはありました。ここで勝敗を分けたのが決定力の差、ということです。外しまくったカルーは外されるみたいですけどね、第2戦は(笑)
 ただ、そんなものは状況によって変わりますし、運で左右されるものです。前半のうちからカルーが決めていれば、アルゼンチンは窮地に陥ったわけで、戦犯と言うことで(笑)

 次の<アルゼンチン×セルビア・モンテネグロ><コートジボワール×オランダ>の結果次第で混戦にもなれば、大勢も決します。いずれにせよ、ここは分かりません(笑)

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 グループDはメキシコの充実ぶり、ポルトガルの選手層の厚さを感じました。

 メキシコは前半こそセットプレーから同点にされましたが、選手個々の体力・テクニック・センスに加え、非常にまとまりのあるチームになっています。
 でも、プレースタイルがみんななんとなく似てるので(笑)、いまいち誰が誰だか分からなかったりするのですが(分かるのはマルケスとかボルヘッティのように特徴のある選手だけ、とか言ってみたりして 笑)、どの選手が出てもチームとしてのクオリティが落ちないのは素晴らしいわけです。主力選手のほとんどが国内リーグでプレーしているという意味では、メキシコリーグのレベルの高さが伺えます。
 もう少し、ちゃんと見よっと(笑)

 イランはメキシコに臆することなく戦ってはいましたが、国内組に迫力がないというか、うぶと言うか、いまいち突き抜けられない感じがありますね。ブンデスリーガでプレーする選手が増えて、前線のタレントは豊富になったわけですが、肝心の後ろが…

 ポルトガルは攻撃の中心となるデコがケガのため大事を取って出場せず、中盤は控え組だったですが、無難にプレーできていましたね。前がかりになったアンゴラ相手に、後半から投入されたコスティーニャ、マニシェは相変わらずのコンビの良さで、アンゴラのイケイケ状態をうまくはぐらかせていたし。
 アンゴラはいいところまでボールは運びましたが、リカルド・カルバーリョ、コスティーニャ、マニシェ辺りにシュートを打たせてもらえませんでした。初戦としては悪くないのかな。まあ、経験のなさに泣いたといったところでしょう。

 そういう意味では、脆さがあったポルトガルが図太くなったという言い方ができますね。そう、ルイス・フェリペ・スコラーリの監督就任で、ポルトガルは試合運びが上手くなりました。
 ただ、もう一つ見逃せないのが、モウリーニョ監督のもと鍛えられたFCポルト組です。先発組ではDFのリカルド・カルバーリョ、ヌーノ・バレンテ、途中交代組ではマニシェ、コスティーニャ。そこにケガのデコがいるわけですから、「FCポルト」がチームに安定をもたらしていると言っても過言ではありません。あ、ティアゴはチェルシーでモウリーニョ監督のもと1年間プレーしたか…

 このグループもグループA同様、2試合目で決まりそうじゃないですか?(^_^;

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 今大会を見ていて気付いたこと。やたらと滑る選手が多い(笑) しかも、「ここでドリブルで抜けば!」という場面でツルッとか(^_^; オチでスベってる、もしくは噛んでしまうお笑い芸人のようです。
 滑ることに関しては、芝が湿っているとかいないとかとコメントしている選手がいました。それは選手しか分からないことなので言及はできませんが、やりにくそうなのは確かですね。

 やはり、夏を目前にするワールドカップはコンディションを整えるのが難しいですね、色々と。次回の南アフリカは季節が秋なので(南半球ですから)、意外と面白い大会になるかもしれませんね。

 あと一つ。15時および18時開始の試合、相当暑そうです…